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齋藤 春佳 / Haruka Saito
1988 長野県に生まれる
2011 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業

主な個展

2017  「飲めないジュースが現実ではないのだとしたら私たちはこの形でこの世界にいないだろう」(埼玉県立近代美術館)埼玉
2013 「たおれた花器の水面下ではもう一度同じ花が水を吸い上げている」(実家JIKKA)東京 展示詳細
2012   「思い出せる光景と思い出せない光景を見た地球から見える星も見えない星も公転しあっている、地球含め」(TWS本郷)東京 フライヤー フライヤー裏? ??プレスリリース
2012 「宝石と眼球が地中で出会ってもまっくら」(東京都庁)東京 
プレスリリース DM
2010   「今、魔物、ノコギリ、リコーダー、あたし、舌、滝、京橋、しろつめくさ、酒場、
              ばつ、つば、バラ、落馬、バラバラ、乱気流、後ろ、六畳一間、まとも、もしもし、
              しょうが焼き、霧吹き、消え、絵、遠心力、クレーター、あなた、多面体、今」(GALLERYb.TOKYO)東京
プレスリリース
2009   「今はもう今はなさそう」(東京造形大学内ギャラリー:node )東京

主なグループ展

2017 「/jama/」(屋久島)鹿児島
2017 「奥能登口伝資料館」(旧小泊保育所 奥能登芸術祭) 石川
2017 「美術館ワンダーランド」(安曇野市豊科近代美術館) 長野
2017「第三回metamorfocis」(ギャラリー82) 長野
2017 「Ban Pong Art terminal#01」(バンポン市内)タイ

2015 「捨象考」(アキバタマビ21) 東京
2014 「記憶の地層」(小海町高原美術館)長野  小海町高原美術館HP
2014 「第二回metamorfocis」(ギャラリー82) 長野
2014 「FACE展2014 損保ジャパン美術賞展」(東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館)東京
2013   「乱反射」(港食堂&ゲストハウス[lit ])岡山
2013   「六本木αアートウィーク」(ShonandaiMYgallery)東京
2011 「四郎かマチルダ」(現代ハイツ)東京
2011   「アートが山にのぼること」 (清澄寺、釈迦寺)千葉
2011  トーキョーワンダーウォール2011入選作品展 (東京都現代美術館)東京
2010   via art 2010参加 (銀座シンワアートミュージアム)東京
2010   「パレル・ピルレム・ポレリレム」(ターナーギャラリー)東京
2010  「電車展」(常磐線車内:上野〜水戸間)東京/茨城
2009  「Act  」 (新宿眼科画廊)東京
2009  「Act1」 (東京造形大学内ギャラリー:node)東京
2008   via art EFD 参加 (銀座シンワアートミュージアム)東京
2008   THE SIX 「imitation art」として参加 (代官山ヒルサイドフォーラム)東京
2007   THE SIX  「ハイブリッド研究所」として参加 (横浜赤レンガ倉庫)神奈川

その他活動

2014 小海町高原美術館での展示「記憶の地層」関連ワークショップ「あたらしい化石をつくろう」開催 新しい化石をつくろうの開催の模様
2013   2013年4月から2014年3月まで信濃毎日新聞歌壇俳壇コーナーにおいて挿絵担当 歌壇俳壇挿絵 
2009.10.19 HEDONIST’S SHAMBALAにてライブペインティング(渋谷WOMBLOUNGE)
2009.08.17 HEDONIST’S SHAMBALAにてライブペインティング(渋谷WOMBLOUNGE)
2009.06.15 HEDONIST’S SHAMBALAにてライブペインティング(渋谷WOMBLOUNGE)
2007 学祭パフォーマンス「たま☆くま」参加 (多摩美術大学)

受賞歴

2016       シェル美術賞 入選
2015   アートオリンピアにて実行委員会特別賞 受賞
2011   トーキョーワンダーウォール2011にてトーキョーワンダーウォール賞 受賞
2011   多摩美術大学卒業制作にて福澤一郎賞 受賞
2010   via art2010にて 2010KURATA賞 受賞


時間を巻き戻すことが出来ないように、一度たおれた花器からこぼれた水は元に戻りません。
地面に枯れおちた花も、元に戻りません。
それは重力によって形作られている物々の運動の有様です。
すべては常に地球の引力によって地面に引き寄せられて落下し続けています。

しかし、実際には、重力による物体の落下運動は相対的なものです。
エレベーターのワイヤーが切れたとします。
エレベーターは落下し続け、エレベーターの中は無重力と同じ状態になります。
そのエレベーターの中で、人が手に持った花を落とした場合、
エレベーターの中の人にとってその花は空中で静止したままです。
けれど、外から見るとエレベーターごとその人も花も落下している。
けれど、エレベーターの中の人にとってその花は落下していない。
つまり、落下運動は「知覚する主体(私)に比べての落下」でしかありません。
別の地面にいる主体にとってはそれが落下ではないということはありうることです。

別の地面を想定することは別の時間を想定することです。
時間を巻き戻すことも、たおれた花を再生することもできないけれど、
たおれた花を、花器の水面に生けるように、空間から消えた過去の光景を、思い出して描くことは出来ます。
ただ、同じ種類の花が、同じ花ではないように、過去の光景と、光景の記憶と、記憶から描かれたドローイングは、別物です。
そして、花を支える花器がいつかたおれるように、記憶を持つ主体もいつか消えます。
でも、それも「知覚する主体にとっての消滅」でしかないのではないでしょうか。

今回実家JIKKAでは、重力で形作られる天秤構造を用いた作品が展示されます。
すべての主体は自分の体が持つ知覚様式による一つの水平線しか見ることは出来ません。
けれど、主体が立つ地面以外の地面や水面が上下し、現れることによって、全部が地面に落ちきって消えたらそれで終わり、だけではない別の時間の構造に触れることが出来るのではないでしょうか。
地中や水面下はまっくらなのではなく、私たちが日常の中で用いている視覚とは別の見え方があるのではないかと、空間が思うのです。

(2013.09.21-09.29/個展「たおれた 花器の水面下ではもう一度同じ花が水を吸い上げている」@実家JIKKA ステイトメントより)


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